| ニュース&ナレッジ |
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| 情報・メディア・通信 (TMT:Technology, Media & Telecommunications) |
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| トピックス 2006.9.20 |
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| Thought Leadership 2010年:TMT業界が変えるエンターテインメント |
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| デロイトリサーチ編著/全訳:池末 成明、監修・訳注:公認会計士 伊藤 雅之 |
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このトピックスはデロイト トウシュ トーマツ(以下、DTT)のデロイトリサーチの情報・メディア・通信(TMT:Technology, Media and Telecommunications)グループが編集した「未来を見る目:2010年TMTが変える私たちの生活(Eye to the Future:How TMT advance could change the way we live in 2010)」の中から「2010年:TMTが変えるエンターテインメント(How TMT could change the way we are entertained in 2010)」を全訳し、メディア業界の会計監査やコンサルティングサービスに長年従事した公認会計士が訳注をつけたものです。
ゴールデンタイムはネットサーフィン
2010年、消費者は、テレビを視聴するよりも、インターネット関連の活動の方が人気のあるレジャーになるでしょう。たとえば、多くの消費者が、検索、ネットサーフィン、メール、チャット、写真の交換、ブログや個人サイトの更新、ゲーム、e-コマースなどで余暇を楽しむようになると思われます。
オーディオオンデマンド
ビデオオンデマンドのコンテンツ配信が話題となっています。しかし、2010年には、むしろAOD(audio-on-demand)が重要なビジネスになっていると思われます。2010年には、ブロードバンド接続が当たり前になっているでしょうが、圧縮していない映像ファイルの配信には、家庭用の回線の接続帯域幅を広げる必要があり、経済的にも技術的にみても、広く支持基盤を得るのは現実的ではありません。一方、オーディオ配信は、ストリーム方式でもダウンロード方式でも、帯域幅が狭くてすみ、オーディオファイルそのものも映画などの動画よりは短くすみます。たとえば、お笑い番組などは個々のシーンをカットすればすみますし、メロドラマは最大30分を目安に制作されています。オーディオアーカイブはかなり多くがデジタル化されていますし、さらに現在のところ、ビデオアーカイブをテープで保持するよりも安くすみます。
ライブイベントが新次元へ
2010年、ライブは、TMTの革新のおかげで何十万人の視聴者に配信されるでしょう。高速ネットワークによって、小さなコンサートホールや公共の場でのコンサートを、さまざまな要望に合わせた形でコンテンツ配信を開始することを可能にします。たとえば、大スクリーンでのパブリックビューや家庭のテレビ、オンラインサイトなどに中継することが可能になり、さまざまな業界の収益に直接または間接的な影響を与え、ライブの価値を向上させ、メディア業界の大きな収益をもたらすようになるでしょう(図1)。
図1:ライブイベントの価値の向上

Source:Deloitte Touche Tohmatsu, 2006
<訳注>
我が国の一部の映画館では既に光ファイバーを使った映像のデジタル配信が実験的に行われており、これが普及すれば映画フィルムは不要になります。また、2006年FIFAワールドカップサッカーの日本戦において一部の映画館でパブリックビューイングの試みが実施されたのは記憶に新しいと思います。こうした動きは今後加速すると思われますが、TMTの技術革新は映画館のような既存のインフラにも大きな影響を与えることになります。
メディア媒体はオンラインへ移行
2010年になっても、消費者は、相変わらずDVDやCDや本や写真のコレクションで棚をいっぱいにしていることでしょう。一方で、少数のマニアは、大胆にもメディアの大半をつながった遠くのサーバーに保存し、自在にオンデマンドでアクセスしているかもしれません。しかし、オンラインのコレクションは、狭い帯域幅でも短時間でダウンロードできるコンテンツが対象になります。つまり、2010年にオンライン保存されているコンテンツは、音楽や朗読された本、そして写真などの静止画です。
コンテンツはスナックサイズへ
消費者は、通勤途中や電車待ち、時には勤務中でも楽しめる細分化されたコンテンツを好む傾向が増しています。携帯ゲーム機やMP3プレイヤー、携帯DVDプレイヤー、無料新聞、あるいはオンラインゲームさえも、そのニーズを既に示しています。2010年、こうしたコンテンツを楽しむために設計された製品やサービスが登場しているでしょう。モバイルパソコンや携帯メディアプレイヤーなどの機器は、今までになく多様な短時間の気晴らしを提供することでしょう。
<訳注>
メディア媒体による消費者の隙間時間の取り合いは既に始まっています。現在のところ、移動時間や待ち時間に使える携帯機器が最有力ですが、これまではコンテンツ配信のスピードや画質にやや難があり他のメディアの後塵を拝してきました。携帯コンテンツ市場では、既に3G(世代)から3.5G(世代)へステップアップする動きが加速しており、2010年には4G(世代)へステップアップするともいわれており、予想外のスピードで進むかも知れません。著作権処理の問題が解決すれば、携帯コンテンツ市場は爆発的に拡大する可能性を秘めているといえます。
数十億カロリーを燃やす脳力開発のためのビデオゲーム
2010年、ビデオゲームは、先進国ではその地位を確固たるものとし、発展途上国でも普及するでしょう。2010年、およそ8,000万の成人が日常的にゲームをプレイしていると予測されています。ほとんどのビデオゲームは座ったままボタンやジョイスティックを動かして親指を訓練する活動ですが、自分の体を動かしてコントロールするタイプのゲームも増えるでしょう。また、ビデオゲームは、教育や、スポーツの手引き、能力開発、知的成長の手法として認められるようになるでしょう。
ビデオオンデマンドは成長
2010年、DVDショップへ出かけることは、多くの人々の遠い記憶になっているかもしれません。そのかわり、DVDをオンラインで選んで数日のうちに配達してもらうサービスが主流となっているでしょう。IP(Internet Protocol)によるVOD(Video-on-demand)は、即座に見たいという一部の少数の視聴者が利用するだけだと思われます。IP接続によるVODは、主流のチャンネルでは見られないコンテンツを調達する手法の一つといった副次的な位置付けでしかなく、北米在住のクリケットファンや欧州在住の野球ファンが、ひいきのチームのライブ映像を見るための唯一の方法としてVODを頼りにするというところでしょう。
番組編成職はまだ安泰
2010年、何はともあれ、番組編成の職はまだ安泰です。VODが成長を見せ、デジタルビデオレコーダーの普及率が上がっても、番組編成の職の果たす役割は重要です。現在、視聴者は週に平均24時間、テレビやラジオを視聴していますが、2010年になっても、この平均値は大きな変化はありません。視聴者が自分で24時間分の番組を選んで編成するのは、時間と労力がかかりすぎる行為だからです。
視聴者がエンターテインメントの展開を指示
しかし、視聴者はいつまでもテレビ局の放送する番組を受動的に視聴するだけではありません。対価を払っても番組のコントロール権を得たいという視聴者も増え、主流のブロードキャスト放送でも、視聴者が参加するタイプの放送が広がります。投票やコンペへの参加、その他インタラクティブな企画などは、インターネットや携帯電話だけでなく、番組制作会社や放送会社にとっての副次的な収益ソースになるでしょう。実際、収益の向上と将来の番組制作に役立てるために、番組の構造は広い範囲にわたって、視聴者の参加欲求を有効利用する方向に動いています。同様にこうした流れは、視聴者の意見が各キャラクターの今後だけではなく、筋書きの展開にまでも反映されるといった参加方法にも向かっていくでしょう。
プロの目で見ればユーザー発コンテンツは…
ユーザーが生み出すコンテンツはその量をさらに増していくでしょう。しかし、ブログにせよホームビデオにせよ、その大半は面白くなく無価値なものです。しかし、才能ある少数は大衆にアピールできる作品を生み出します。この結果、消費者を退屈の泥沼から救い出し、良質なコンテンツへ導くための、新たなカテゴリの検索ビジネスも生まれてくるでしょう。
画面はさらに大きくさらに薄く
2010年になっても、テレビは相変わらず支配的エンターテインメントであり続けているでしょう。高解像度コンテンツの有用性が増すにつれて、テレビの平均的画面サイズは着実に大型化していくでしょう。2010年には、裕福な世帯は100インチスクリーンを所有し、先進国で販売されるテレビのほとんどがフラットパネルになっているでしょう。機能面でいえば、2010年には、特別なメガネなしで楽しめる3D映像が出現してきているでしょう。撮影後の編集場面で高性能なプロセッサが力を発揮するようになり、画像の奥行きを3Dに変換した形で映像表示できるようになるでしょう。
<訳注>
テレビが現在以上に大画面化し魅力的なコンテンツを提供することができれば、映画を見るために消費者が映画館に足を運ばないといったことが懸念されています。こうした動きを懸念して映画館でも3D映像を上映したり、映画の場面に合わせて座席が振動するようなエンターテイメント性を取り込む動きが出てきています。また、パブリックビューイングのようなライブの一体感を体感してもらえるような利用の仕方も模索しています。TMTの革新は従来の映画館の在り方も変えるかも知れません。 |
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| 以上 |
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| Copyright |
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| Deloitte(デロイト)とは、スイスの法令に基づく連合組織体のデロイト トウシュ トーマツおよび相互に独立した個別の法的存在であるネットワーク組織のうちのメンバーファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツとメンバーファームの法的な構成についての詳細は、www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 |
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