2010.01.01
包括代表(CEO)

世界経済は危機的な状況からは脱し、日本企業の業績も回復基調にあると言われています。しかし、この一年で経済・産業・政治の全ての面で、大転換が起こっており、先行きは依然不透明です。欧米経済の本格回復が遅れる中、中国をはじめとするアジア諸国の存在感は以前よりも増しました。日本経済をけん引してきた自動車産業は、環境・エネルギー問題も絡み、これまでとは違う姿に変わりつつあります。米国では新しいリーダーが誕生し、日本でも政権交代がありました。危機後の世界では、過去の延長線上にはない新しい発想が求められています。
このような大きな環境変化の中、企業は懸命に持続的成長を目指し、自らの経営課題に取り組んでいます。それと同時に、私たちプロフェッショナルへの要望も変わってきています。企業ニーズの多様化は顕著であり、私たちは、このような経営者の期待に応えるべく、企業と同様に柔軟な発想のもと、高品質なサービスを提供し続けなくてはいけません。最良のサービスはクライアント固有の事情を深く理解することにより実現できます。業種や個々の会社の置かれている状況をよく理解し、クライアントが必要なサービスを提供するために更なるリレーションの強化を進めていきます。
会計の世界に目を向けると、昨年は日本における国際財務報告基準(IFRS)の適用が具体化した記念すべき年でした。米国が経済危機対応に追われる中で、日本が先んじてIFRS導入のロードマップを示したことは、国際社会でのプレゼンス向上に大いに貢献しました。今年は、いよいよIFRS の任意適用が開始されます。IFRS を日本に根付かせるためには、作成者の実務対応、投資家の理解、適切な監査対応、IFRSの基準作りへの積極的な関与など、課題は山積みです。各関係者は当事者意識を持って関わっていかなければなりません。
各関係者においてIFRS導入に関する積極的な関与が開始されているところですが、私たちトーマツもさまざまな機会を通じて、IFRS導入に取り組んでいかなくてはなりません。会計のプロフェッショナル集団として、IFRSの高度な知識を有する必要があることはもちろんですが、積極的にIFRS導入のための取り組みに参画し、同時に、クライアントサービスの体制を整えていく所存です。
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