カーボンフットプリントとスコープ3別冊 会計情報 Vol.9 『地球温暖化への取組み』 |
我が国における「カーボンフットプリント」の制度的な取組みは、経済産業省による試行事業を中心に進められている。2010年に入って「カーボンフットプリント統一マーク」(いわゆる「カーボンラベル」:図表1参照)を表示した製品が通常の“商品”として市場に流通し始めており、スーパーなどで見かけた方もいるかもしれない。
今年はさらに多くのカーボンフットプリント製品が市場にリリースされる予定で、この夏には小売・流通を巻き込んだ大規模なテスト販売事業も計画されている。
2008年度に開始された「カーボンフットプリント」試行事業もいよいよ3年目に入った。本制度の趣旨である、消費者のエコ志向を喚起することで企業により一層の「CO2見える化」や「CO2削減」を促すという取組みが、どのような成果を上げ社会的な広がりを見せていくのか、大変興味深い一年になるだろう。
その一方国際的な動向では、「GHGプロトコル」*1(WRI*2 /WBCSD*3 )の新イニシアチブとして2008年から開発がスタートした「スコープ3」、「プロダクトライフサイクル」の各スタンダードの第1次ドラフト版を使用して2010年1月から世界中の約70社が参加しパイロットテストを行っており、またISOにおける「製品カーボンフットプリント」の新基準ISO14067の検討も深まってきている。“製品”と区別するため「組織のカーボンフットプリント」とも呼ばれるISO14069(テクニカルレポート)も協議が続いている。
本稿では「カーボンフットプリント」とも言い表される、製品のサプライチェーンや企業活動のバリューチェーンを巡る「カーボンマネジメント」の動向について整理してみたい。
※続きは添付ファイルをご覧ください。


Ⅱ-6 カーボンフットプリントとスコープ3