現場を疲弊から解き放つ業務改革・システム導入におけるチェンジマネジメント方法論Initiative Vol.25 |
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チェンジブームの再来? しかし現場では変革疲れという病が蔓延中
最近はちょっとした社内変革プロジェクトブームである。昨年の金融ショックを起点とした深刻かつ先行き不透明な状況を打破するために戦略・業務・組織・ITといった数多くの領域で抜本的な見直しが急務となっていることがその背景にある。
変革テーマはビジョン浸透や組織風土変革といったソフトイシューではなく、地に足の着いた現実的かつ即効性のあるテーマ、つまり業務やシステムといった実務まわりの案件が増えている。厳しいビジネス環境下で変革を成功させるためのチェンジマネジメントのあり方を本号では取り上げてみたい。
そもそも今日では業務改革やシステム導入プロジェクトの経験・実績がない企業は皆無であろう。プロジェクトの推進体制づくり・タスク割・スケジュール管理といったプロジェクトマネジメントスキルはもちろん、組織・人を上手く巻き込み、スムーズな導入・定着に繋げるための汎用的なチェンジマネジメントスキルを社内ノウハウとして蓄積している企業も多い。
しかし、最近はチェンジマネジメントに求められる役割が変わってきたとコンサルティングの現場で痛感する。これまでは抵抗・反発という強いネガティブインパクトを抑えながらプロジェクト推進のベクトルあわせをしていくことがメインであったが、最近は本来業務の過負荷に加えて複数プロジェクトが社内で入り乱れる状況で、みんなが変革疲れという負のスパイラルに陥っていることをなんとかすることが仕事である。

つまり“納得できない、やりたくない(抵抗・反発)”ではなく、“もう出来ない(疲弊)”という状態からの早期脱却がポイントである。どんな優秀な企業であっても出来る人の数は限られるのが実情。社内プロジェクトが乱立すれば、出来る人は常に引っ張りだことなり、本来業務との兼務や他プロジェクトとの兼任も増える。こんな状況を放置していては本来業務もプロジェクトもおぼつかないのは目に見えている。
業務改革やシステム導入時のチェンジマネジメントはCTC(Change, Training, Communication)で構成
コンサルティング現場での臨床例や泥臭い解決方法は次回のご紹介として、今回は標準的なメソドロジーを中心にご紹介したい。我々はChange-Training-Communicationと大括りな3区分に分けて、その相互連携を重視している。

つまり、チェンジ領域でプロジェクトテーマを実現するための組織・人の変革シナリオ・戦略を描き、具体的な施策としてトレーニングとコミュニケーションの2本柱へ落とし込むのである。
DeloitteのHCプラクティスではジョン・コッター(ハーバードビジネススクール教授)との共同研究で行った大規模なチェンジマネジメント事例調査*や数多くのコンサルティング場面での実績を体系化し、多様なフレームワーク・手法・ノウハウを蓄積している。CTCの展開をさらにきめ細かく落とし込むと優に30ぐらいのスレッド数となる。
もちろん、すべての活動を杓子定規に進めるわけではなく、状況に応じて取捨選択とカスタマイズを行って、プロジェクト状況にあわせて展開していくことはいうまでもない。
(次ページへ続く)
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