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決算・財務報告プロセス(FCRP)

2009.3.4

著者: トーマツ リサーチ センター

質 問

財務報告に係る内部統制における「決算・財務報告プロセス(FCRP)」について、教えてください。(FCRP:Financial Closing and Reporting Process)

 

回 答

1.定義等

様々な業務プロセスによって処理された取引を総勘定元帳に取りまとめ、決算整理・組替を加え財務諸表を作成し、さらに連結修正・組替を加え連結財務諸表を作成し、最終的には注記等も含めた財務報告を開示するまでのプロセスが、決算・財務報告プロセス(FCRP)です。主として経理部門が担当します。
米国の内部統制報告制度において重要な欠陥として開示された事項の中に、決算・財務報告プロセスに関する問題点が数多く報告されており、重要なプロセスであると言えます。

 

2.「全社的な観点で評価するもの」と「固有のプロセスとして評価するもの」 

決算・財務報告プロセスは、「全社的な観点で評価するもの」と「固有のプロセスとして評価するもの」とに区分されます。企業集団全体における決算の流れや体制を規定したもの、その裏付けとなる規程や承認体制などが「全社的な観点で評価するもの」であり、特定の科目の決算処理方法や連結処理方法について実施する業務を詳細に規定した手順書などが「固有のプロセスとして評価するもの」と考えられます。
「全社的な観点で評価するもの」については、原則として連結会社全てを対象として評価することになり、「固有のプロセスとして評価するもの」については、販売等の業務プロセスと同様に、重要な事業拠点において財務報告に重要な影響を及ぼすプロセスを対象として評価することになると考えられます。

 

3.決算・財務報告プロセスの評価時期 

有価証券報告書を作成する決算・財務報告プロセスは、決算日後にしか実施されません。しかし、仮に不備があるとした場合、当該期において適切な決算・財務報告プロセスが確保されるためには早期に是正することが必要であるため、前年度の運用状況や四半期決算の作業等を通じ、むしろ年度の早い時期に評価を実施することが効率的・効果的であると考えられています。