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2010.02.25 米国におけるIFRSsに関するSECの声明

2010年2月24日、米国証券取引委員会(SEC)は、米国の公開企業のIFRSsの使用に関する問題を議論するための会議を行った。
SECは、71ページに及ぶ委員会声明(PDFファイル・349KB・英語)を承認し、その中で、SECのIFRSに関する活動の概要を示すとともに、IFRSロードマップ(案)に対するいくつかのパブリック・フィードバックおよび今後のアプローチのアウトラインを要約した。SECは、単一の高品質でグローバルな会計基準をサポートすることをあらためて表明し、IFRSsがそのグローバル・スタンダードの会計基準に最も近いとしている。
委員会声明では、SECが米国発行体にIFRSsへの移行を要求するか否かを決定する前に、SECスタッフに対してワークプランを遂行するよう指示している。委員会声明によれば、移行を要求するか否かの決定は2011年に行われる予定である。
このワークプランの遂行、およびコンバージェンスに対する取組みの完了により、SECは詳細な情報を得たうえでの強制適用の意思決定を行うことができる。委員会声明では、ロードマップ(案)に盛り込まれた早期適用のオプションを撤回している。しかしながら、SECがIFRSsの使用を要求することを決定すれば、早期適用は依然として実行可能なオプションであると示唆している。委員会声明は、詳細な移行日やアプローチの可能性については提示していないが、SECスタッフは、提案されたロードマップに対して受領したコメントに基づき、2015年または2016年が合理的と思われるとしている(移行には4年から5年を要する)。

SECスタッフがワークプランの一部として取組む予定の、懸念のある主要な領域は以下の通り。
■IFRSs が十分に開発されグローバルに適用されるか
IFRSsの包括性、IFRSsの監査可能性および法的強制力、ならびに国境を越えた比較可能性

■基準設定の独立性
国際会計基準委員会財団(IASCF)の監視、評議委員会およびIASBの構成、資金調達、ならびに基準設定のプロセス

■移行の問題

投資家の理解および教育―投資家の教育
規制環境への影響―業界規制、連邦税および州税、ならびに監査規制
発行企業への影響―会計システム、統制および手続、契約上の取決め、ならびにコーポレート・ガバナンス
人材の準備―多様な団体の教育およびトレーニング

 


メアリー・L・シャピロSEC委員長は、SEC会議における冒頭の発言(PDFファイル・30KB・英語)で、SECのアプローチを以下のように要約して述べた。

本日の委員会声明は、単一のグローバルに認められた基準を我々が支持することを再確認し、更なる調査と分析が必要な問題を示し、さらに現在から2011年までの間に起こるに違いない事象を示している。とりわけ、米国財務会計基準審議会(FASB)と国際会計基準審議会(IASB)の間で現在行われているコンバージェンス・プロジェクトは、まず成功裡に完了させなければならない。 
また、SECのスタッフは、米国企業がIFRSを使用することが米国の証券市場に与える影響について、SECによる評価を行うために情報収集しなければならない。この目的のために、我々はスタッフにワークプランを作成し実行するよう指示し、近日中にスタッフが更に深い議論を行う予定である。

2011年には、ワークプランで示された事実収集及び分析の結果を踏まえ、そしてコンバージェンス・プロジェクトが完了すると仮定すれば、SECは、米国公開企業の財務報告システムにIFRSを導入するか否かを決定できる。それまでの間、取組みの進捗について、SECスタッフが書面による公式レポートを定期的にSECに提出する予定である。


SECは、FASBがグローバルな基準設定活動に引き続き関与することへの支援を表明し、SECスタッフに対し、ワークプランの一部としてこの可能性をさらに詳細に調査するよう指示した。SECスタッフは、公開会議において定期的な進捗レポートを提出する予定であり、最初のレポートは遅くとも2010年10月までに提供する予定である。

トーマツからの詳細な解説はこちらをご覧ください。

国際財務報告基準(IFRS)に関する米国証券取引委員会(SEC)の声明について

また、近々、デロイトから出される「Heads UP」の翻訳版もリリースする予定です。