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1-07 JASDAQ

1. 市場のコンセプト

JASDAQは新しい産業や中堅・中小企業への資金供給を通じた成長支援と投資家にとっての魅力的な投資機会の提供、という基本理念の下、大阪証券取引所のヘラクレス、ジャスダック、NEOの3市場を、「スタンダード」「グロース」の並列する2市場に統合して、2010(平成22)年10月に誕生しました。

2. 対象とする企業

「スタンダード」は、一定の事業規模と実績を有し、事業の拡大が見込まれる企業群を対象としているのに対し、「グロース」は、特色ある技術やビジネスモデルを有し将来の成長可能性に富んだ企業群を対象としています。革新的な取組み(ニュービジネス)を行う企業、地域に根差した企業からグローバル企業まで米国のNASDAQ市場のように様々な業種・規模の企業が上場銘柄となることが想定されています。

3. 企業行動の信頼性

JASDAQは、投資家が自己責任という原則を踏まえた上で、安心して投資できるよう、市場全体の信頼性を向上させたいと考え、「企業行動の信頼性」を実質審査基準の一項目として独立させています。
申請会社の経営者には、上場後に市場を混乱させるような、批判を受ける可能性のある企業行動に関して正しい認識・理解を求めています。また上場後に問題行動を起こした会社に厳しい姿勢で臨むことを趣旨とした管理強化を図る施策が導入されています。

4. JASDAQ特有の制度

<スタンダード・グロースに共通する項目>

(ア) 一定期間継続して営業利益および営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであり、プラスへの転換が見込めないときには上場廃止となる場合があります(このうちグロース上場会社については新規上場後5年間の適用猶予あり)。

(イ) 上場株式の流動性を高めるため、リクイディティ・プロバイダ(LP)制度を採用しています。銘柄ごとに届出をしたLP(証券会社)にインセンティブを付与し、その自己売買によって流動性を供給します。

<グロースに関する項目>

(ウ) 企業の成長可能性の審査において、企業のタイプ(以下2区分)に応じた説明が必要とされます。

  • 既存の一般的業種の企業(赤字申請or売上・利益の額が僅少)⇒成長の合理的な裏付けとなる競争優位性等を説明
  • 先行投資型企業⇒ 現在の開発の進捗確認・黒字化までの道筋やハードルについての客観的データ・資料に基づいて説明、必要に応じて外部専門家に技術評価を依頼

(エ) 将来性を評価する市場区分であるため、年に1度、経営計画の進捗と要因・今後の見通しと前提条件を盛り込んだ中期経営計画(3年間)を策定・公表して、投資者向けに説明を行う必要があります。


株式公開の基礎知識
 1. 株式公開とは
  1-01 株式公開(上場)の本質
  1-02 株式上場のメリット
  1-03 株式上場に伴う負担
  1-04 株式上場のコスト
  1-05 各市場の特徴および規模
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