デューデリジェンスは、買い手が買収実行の可否を判断したり、買収価額決定の参考にするためにかかせないプロセスです。デューデリジェンスにはその視点により、財務デューデリジェンス、法務デューデリジェンス、環境デューデリジェンスなどのさまざまな種類がありますが、なかでもその重要性が高まりつつあるのがビジネスデューデリジェンスです。
ビジネスデューデリジェンスは、買収対象の事業性や業績改善の可能性を検討し、将来キャッシュフローに対して、影響を与える要素を把握するために実施するものです。
買収価額が純資産などよりも、将来キャッシュフローをベースに検討されることが多くなってきた昨今においては、非常に重要なプロセスと考えられています。
また、事業性の検討に加えて、人的資源について精査を行う人事デューデリジェンスやシステム統合の可能性や追加投資の必要性などを検討するITデューデリジェンスが実施されることもあり、これらもビジネスデューデリジェンスの一種として考えられています。(図1参照)
ビジネスデューデリジェンスの実施において大切なことは、そのスコープの設定の仕方です。例えば、ビジネスの機会やリスク、収益の源泉となるコアプロセスといったものは、業種や企業の規模、戦略などによっても大きく変わってきます。
研究開発が強みである企業は、その技術力や知的財産にスコープして精査する必要がありますし、顧客ネットワークが強みという企業の場合は、そのネットワークの強さや継続リスクなどを慎重に判断する必要があります。
このように、案件の特性を早期に見極め、それに適したスコープを設定しチームを組成することが、ビジネスデューデリジェンスを成功に導くためには非常に重要です。
DTCでは、M&Aサービスに特化した専門家はもちろん、買収対象の業界やビジネス構造に精通したインダストリーグループの人材も擁しており、多様化するビジネスデューデリジェンスの種類・範囲にきめ細やかに対応し、案件ごとに最適な体制によるサービスを提供しています。
図1 : ビジネスデューデリジェンスの例
